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Channel: スポーツナビ+ タグ:高校スポーツ
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高校ラグビー 準決勝(1) 御所実 VS 京都成章

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本来は、決勝のレビューをするところですが、一方的な試合になったので、御所実業がどんなチームなのか知るために、準決勝からレビューすることにしました。(東福岡VS尾道もレビューしたいと思います)近畿地区同士の対戦となった準決勝1試合目。前半は、御所実ボールでキックオフ。各チームの戦術を要約すると以下の通りかと。【御所実】・FWで集めて、外勝負。・FBのキック力を生かした攻撃(キック合戦になっても陣地を押し戻せる)・ハーフからの持ち出しで、縦にスピードがのった攻撃。・体を当てて前に出る。【京都成章】・ラインアウトからのFWモールがキー。・リサイクルを早くしようという意図は見えるが、ボールをもらう人がスピードがなくゲインを切れない。・体を当てずに、自分たちのモールの形を作ってから押し込む。うーん、京都成章らしさ、というのは何なんだろうか、と考えさせられる前半。後半、京都成章ボールでキックオフ。後半も密集付近でのスピードがない京都成章。途中でわかってきたのが、10番と12番の個人プレーが突出しており、個の力で勝ち上がってきたのではないか、というイメージを持った。理由としては、意図的に攻めよう、という感じがしないこと。ゴール前になったら、後もう少しだから、縦、縦、縦、たまにバックス、でも最後までは回さない。ウイングにボールが回ってきてもスペースがなく、スピードで勝負できない。もしくは、SOからのキックパス。京都成章の弱点は、ウイングの決定力およびフィジカルの低さであり、それが戦術に影響している。 15分の攻撃では、外まで回しきり、ゲインできた。これを継続できればいいのだが・・・。とはいえ、その後は御所実に押し込まれ、大差がついた。最後の最後は、やはり大外であまったところで左ウイングが抜け出しトライ。これが彼らのすべき形なのに、センターやスタンドオフでボールが滞ってしまう。これはよくない形。格下相手なら、抜け出した後に外に回したりするのだろうが、上位校相手には通用しないだろう。【前半、試合のポイント】 4分、京都成章、敵陣22m付近でモールで押し込んだ後、バックスに展開。しかしセンターが立てに突っ込み、ターンオーバーで自陣ゴール前まで戻される。この場面は、センターからさらに飛ばしてウイングの外勝負でもよかったと思う。十分にスペースがあった。この御所実業にボールを試合され、先制トライをされてしまう。 11分、京都成章、敵陣ゴール前で攻撃を続ける(19フェーズ)。しかし、ペナルティで相手ボールに。自陣22m付近まで戻される。 19分、京都成章のカウンター、しかしFBは展開せず、そのまま突っ込む。外のスペースが見えていない感じがする。 23分、京都成章、敵陣10mあたりでの攻撃。左サイドにあまっている局面でセンターまでいいボールが来るが、ボールを離せずつかまる。ウイングまでボール回せばもう少しゲインを切れるのに。縦に突っ込んでしまっては、相手の思う壺。守りやすい。京都成章は、小刻みなステップが多すぎて、勢いがない。そのため、タックルを受けたときにいい体制で倒れることができず、クリーンにボールを出せない。小刻みなステップは、ディフェンスにとって、大きな脅威にならない。【後半、試合のポイント】 10分、京都成章、敵陣ゴール前の攻撃。何度攻撃してもラチが明かないので、ディフェンスラインの後ろにキック。しかしトライ認められず、ドロップアウトで大きく陣地を半分まで下げられる。これではFWが怒り出しはしないだろうか。 15分、京都成章、左サイドからの右へのバックスラインの展開。FBまでボールが回り、ディフェンスにからまれながらもウイングまでボールが回り、ゴール前まで押し込む。その後、トライをとった。それでも、FBのボールを離すタイミングが若干遅いが、外まで回せば、ゲインできることを示した。この攻撃を続けたら、きっとトライを積み重ねられると思う。 20分、御所実、敵陣ゴール前の攻撃。時間を稼ぎながらじりじりとゴールラインに迫り、トライ。試合巧者振りを見せる。というわけで、御所実業が決勝に。御所実業で気になったのは、ボールのハンドリングが少し雑な部分がある。強い相手と戦うためには、こういうミスは命取り。後は、思い切り体をぶつけてほしいと思った。

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